検索順位が下がった原因について

巷にはSEO情報があふれていますが、それが本当に効果があるかは、検索アルゴリズムに問うしかありません。「これで、どうよ」と思ってSEO対策を施したデータをアップし、実際に問うたら痛い目に遭った。そんな感じのことが書かれているページです。私個人の体験談になります。

ページを減らしたらアクセス半減

いわゆる「WELQ(ウェルク)問題」があったせいか、2017年のアルゴリズムの変化は大きかったように思います。フレッドアップデートが騒がれた3月、サイトのひとつが大きくアクセス数を落としました。下の画像のオレンジの線です。

「ページを減らしたらアクセス半減」の画像

それから一年、すっかり下降傾向に入ってしまったので、アクセス数の少ないページを削除しました。消したページは文字数が少なく、重複コンテンツと見なされそうな内容だったので、これが原因だろうと思っての行動です。実際に重複しているわけではありませんが、同じ類のものに感想を書くと似たような文章になりますので。

ところが、それを行ってからというもの、アクセス数の減少は勢いを増すばかり。もはや、終わってしまった感のあるサイトに。現在のアクセス状況は、青い線になります。諦めてないけど、もう試合終了ですね。あぁ、倍以上のアクセスがあった頃が懐かしい。下の画像のオレンジの線は2016年のデータです。

「倍以上のアクセスがあった頃が懐かしい」の画像

補足として書きますが、削除したページに評価を上げるような被リンクがあったとは考えられません。アクセス自体もないのですから。ここだけを見れば、内部リンクとしての役割が失われたから、ほかのページの順位にも影響したのだと考えられます。同時期にアップデートが行われ、それが影響した可能性は否定できませんが……。なお、内部リンクに関しては、複数あるならアンカーテキストの語句は違っていた方がいいと聴きます。

GoogleアナリティクスとSearch Consoleの関連付け

同じGoogleのサービスなら、連携させた方がいいだろう。そうは思ってはいましたが、やったところで大きなメリットもなさそうなので、今までは関連付けていませんでした。なのに、検索順位が下がった際に、「何かヒントが掴めるのでは」とGoogleアナリティクスとSearch Consoleの関連付けをした結果、先のサイト以外もアクセスが減少傾向に。

偶然だとは思いますが、評価が低くなったサイトと同じ運用者ということで、芋づる式に悪化したように感じられました。これも単にアルゴリズムのアップデートと重なったからかもしれません。詳しいことはわかりませんが、関連付けしても特にメリットもないですし、個人的には縁起が悪いのでリンクを解除しました。

ついでに、アナリティクス&Search Consoleとサヨナラしたサイトもあります。完全に気持ちの問題です、理屈ではありません。ささやかな抵抗、みたいな。でも、インデックス化のことがあるので、Search ConsoleのFetch as Googleは必要です。冷静になりましょう。

Googleアナリティクスをやめる方法

アナリティクスのサイトのアカウントだけを消す方法の紹介です。Googleアナリティクスでは、100のアカウントを作成することができます。そのうちの1つを消したい場合、アナリティクスにログイン後、「管理」ボタンを押して消したいサイトを選びます。

Googleアナリティクスをやめる方法

左から順に「アカウント」「プロパティ」「ビュー」となりますが、サヨナラしたいのなら一番左の「アカウント」のところにある「アカウント設定」を開き、「ゴミ箱に移動」ボタンを押します。「プロパティ」や「ビュー」にもゴミ箱はありますが、そっちで捨ててもサイトのアカウントは残ります。「プロパティ」や「ビュー」のところに打ち消し線が引かれるだけです。

「アカウントをゴミ箱へ」の画像

アカウントをゴミ箱へ移動すると、対象アカウントは35日後に完全に削除され、以降元に戻すことはできなくなります。

Search Consoleをやめる方法

Search Consoleをやめる方法

Search Consoleにログインし、消したいサイトの「プロパティ管理」のプルダウンメニューから、「プロパティを削除」を選ぶとサヨナラできます。「もう、おめぇ~のことなんか、気にしてやんねぇ~ぜ」とでも言えば、ちょっとした解放感があるかもしれません。

バックリンクを否認する

他に順位が下がった原因としては、バックリンクを否認したことが考えられます。詳細は「バックリンクを否認してみた結果」というページにありますので、よかったら読んでみてください。

検索順位には、質の高い被リンクの数が影響します。逆に、質が低いとペナルティを受ける恐れもあり、そういうのを防ぐためにバックリンクの否認という機能が存在します。ところが、誤って質が悪くない被リンクを否認してしまい、サイトの評価に影響した可能性があるという話です。

自分でSEO対策をする前に

こんなことを書いておいてなんですが、行動を起こす前に確認してほしいのは、その変化は自分にだけ起こっているのかということ。「namaz.jp」や「MOZCAST」でアルゴリズムの大変動が確認できたのなら、騒ぎが落ち着くまで待つのが得策。そのうち、原因だと考えられるものや対策が話題に上がり始めます。動き出すのは、それから。

間違っても、「もっと順位が落ちる」と不安を煽って、対策サービスを売りつける業者の話にのってはいけません。その人たちだって、アルゴリズムの変化に直面している最中なんですから。

そんな全体的な動きとは関係なく、自分のサイトだけで起こっているのだとしたら、質の低い被リンクが検知された可能性も低くはないでしょう。あとは、ページの質の問題。順位を下げる要因を調べ、自分でSEO対策をするのなら、この辺からでしょうか。

こんなことを書いてなんですが、先のアクセスが急落したサイトが一時的に回復した日がありました。特定のページがバズったということではなく、検索順位が一時的に回復したのです。たぶん、順位を下げる基準となっている何かが引っかからなくなった、もしくは再クロールによるインデックス化の途中で、基準の何かがいい具合になったんでしょう。いい加減なものですね。

もしくは、ほかの運営サイトで前々日にアクセスが集中したことを受け、芋づる式に評価を受けて一時的上昇を見せたとか……。だとしたら、サイトが総崩れにならないためにも、Googleのサービスを利用しないサイトもあった方がいいかも。

「アクセスが急落したサイトが一時的に回復した日」の画像