『不安や心配をやわらげる考え方』について

「将来のことを考えると不安になる」「このままで大丈夫だろうか」といった不安は、誰しもが一度は抱えそうなもの。一方で、「心配事の80%は起こらない」という研究結果も聞きます。起こる可能性20%のうち、16%は事前に備えておけば回避できるとも言われていますので、実質的に心配していた通りになるのは4%。つまり、心配事の多くは取り越し苦労なのです。

「4%もある」と思うかもしれませんが、この4%は事前に備えておけば回避できるものではありません。不安に思い、心配したところで、解決しようがない。そんな心配事なわけです。どうしようもないことを心配しても無駄。そんな風に考えることもできるでしょう。なので、気に掛けるのは、事前に備えられる16%の心配事でいいはず。

ちなみに、上記の研究結果の根拠となったデータは見つけられませんでしたので、どんな研究で導き出された結論なのかは わかりません。ミシガン州立大学の研究らしいので、心配に関する研究を行っていることで有名な博士、ミシガン州立大学心理学科准教授のジェイソン・モーザー氏のものかもしれません。

このページは、他でもない貴方の不安や心配事の実現率を調べることで、何%の心配事が起こらないのかを知り、『不安や心配をやわらげる』ことを目的としています。気が長い人向けの内容ですが、もし良ければお付き合いください。

不安や心配事の実現率を調べる

まず、不安や心配に思っていることを箇条書きにします。

「遅刻したら、どうしよう」

「就職できなかったら、どうしよう」

「あの人に嫌われていたら、どうしよう」

次に、不安が的中したのかどうか、判明する日付を記入します。

「(明日)遅刻したら、どうしよう」

「(一年後)就職できなかったら、どうしよう」

「(明日 会う)あの人に嫌われていたら、どうしよう」

結果を記載します。これを繰り返せば、貴方の不安や心配事の的中率がわかります。標本数が増えるほど、その精度も増すことでしょう。

「(明日)遅刻したら、どうしよう」⇒『(次の日)遅刻しなかった』

「(一年後)就職できなかったら、どうしよう」⇒『(一年後)就職できた』

「(明日 会う)あの人に嫌われていたら、どうしよう」⇒『(次の日 会ったけど)嫌われていないようだ』

ある程度の標本数が集まったら、その不安や心配事の内容を分類します。これで備えられる心配事なのか、わかることでしょう。

「遅刻したら、どうしよう」⇒『早めに家を出る、アラームをセットするといった対処方法があるので、備えられる心配事』

「就職できなかったら、どうしよう」⇒『採用側が欲しい人材になるという対処方法があるので、備えられる心配事』

「あの人に嫌われていたら、どうしよう」⇒『相手にとって望ましい人物でいれば好かれそうなので、対処方法があるようにも思えますが、実際には微妙なところ。人を好きになるも嫌いになるも、その人の自由ですからね。気にしたところで、仕方ありません。生理的に無理だったら、何をしても無理です』

貴方の心配事は、何%起こらないのか

上記のやり方で、貴方の心配事が現実になる確率がわかります。「思ったより高いな」というなら、危機管理能力の向上に繋げられるかもしれません。様々な危機を予見するから、不安や心配事が多い。それなら、長所といえるかも。

「思ったより低いな」というなら、それはそれで良いのではないでしょうか。「なぁ~んだ、取り越し苦労ばっかりじゃない。心配して損した」で、いいと思います。今後、心配して損をしないために、備えられない不安や心配事は忘れましょう。実現率の低さが、貴方を落ち着かせる根拠になるはず。

それでも不安や心配事が尽きないという方へ、究極の不安&心配解消法をお伝えします。

究極の不安&心配解消法は『お金を貯めること』

お金で解決できる問題は少なくありません。危機的状況に備えるという意味でも、使える資金が多いというのは、対処方法に幅を持たせることになります。

「遅刻したら、どうしよう」⇒『遅刻しないよう近場に住む&泊まる、電車に遅れてもタクシーが使える』

「就職できなかったら、どうしよう」⇒『誰かに雇用されずとも、資産運用で稼げる。自分で会社を興すのも一興』

「あの人に嫌われていたら、どうしよう」⇒『気にしても仕方がない問題ですが、中には貴方を嫌っていても財布の中身が好きという人も……』

『体を動かす』

じっとしているから余計なことを考えるのです。常に動いていないといけない状況に自らを追い込めば、「今」のことしか考えられません。腹が減ったら集中力が落ち、イライラする人もいるかと思いますが、それは感情が体と繋がっている証。それなら、体から感情に働きかけることもできるはず。運動は嫌というなら、歌はいかがでしょう? 入浴してリラックスするのもいいですよ。セロトニンの生成を促せるので。

『メタ認知』

メタ認知とは、自分の行動を客観的に把握することでストレスを軽減する方法になります。イメージ的には幽体離脱して、ストレスや不安にさらされている自分を上から見る感じでしょうか。自分に起こっていることを他人事のように観察し、時にはドライな友人になって助言を考えてみると落ち着くかもしれません。

魔法の言葉で不安を解消

時間がかかる方法、小難しそうなの、俗っぽいのは嫌だという方のために、スピリチュアルな方法を少しだけ紹介します。概要だけになりますので、詳細は他サイトでご確認ください。基本、言葉にするだけで良い方法です。

ただ、先に書いておきますが、本当に効果があるのなら、彼の国は中国の侵攻を受けなかったのではないでしょうか。よく聞く「ザ・シークレット」の「引き寄せの法則」にしても、逆効果であるという科学的な説明がされていますしね。

ちなみに、その説明はニューヨーク大学心理学教授ガブリエル・エッティンゲン氏によるもので、『人間の脳は、幻想と現実を見分けるのが得意でないので、何かを夢見ると人間の脳は「すでに望みの物は手に入れた」と勘違いし、そこで満足してしまう。結果、実現が阻害される』という内容になります。

まぁ、「不安を解消した」という妄想をすることで、実際には解消されていないに“消え去った”感を味わい、リラックスできるかもしれませんが。

【ホ・オポノポノ】

「ありがとう」「ごめんなさい」「許して下さい」「愛しています」を繰り返すことで、潜在意識をクリーニングするもの。問題は過去にあるとされています。

【マントラ(真言)】

ガヤトリーマントラ、シャンティマントラなど、種類があります。その手の動画サイトに行けば、どんなものか一発でわかると思います。なお、効果はマントラによって違うようです。

【メンタルブロックを外す】

メンタルブロックは、人が何か行う際の「無理だ」「できない」と思ってしまう意識の壁です。例えば、「人前であがって話せなくなるのが不安だから、スピーチはできない」と思っているとします。その場合、漫画やドラマに出てくる登場人物の中から、人前でもあがらずに話している人物を選び、その人になりきってセリフを言います。その人物になりきって不安を克服したイメージをつかむ、そうすることで意識の壁を破るのです。ちなみに、これは外し方の一例に過ぎません。

気持ちが楽になるかもしれない考え方

気持ちが楽になるかもしれない考え方の画像

思い悩むことが多くて気が滅入る。そんな人向けの“気持ちが楽になる”かもしれない考え方を幾つか紹介しています。

内容:
・孤独は悪いことではない
・どう思われているか、気にしても仕方がない
・理解されなくても不思議ではない
・自分が変わる方が早い
・費用対効果を考える
・仕事を絶対視しない
・人生のハードルを上げない
・誰でも知らないことはある
・やる気は黙っていては起きない
・同じ景色を見ているとは限らない
・感情は体に結びついている
・問題解決を人に頼む
・根本的な解決