ふるさと納税 初心者向けガイド

このページは、ふるさと納税に興味はあるけど、したことがない人向けの情報ページです。ふるさと納税は、任意の自治体に寄附ができる制度で、2,000円を超えて負担した額だけ、所得税と住民税から控除されるものです。「2,000円を超えて」については後述。

日本に住んでいる場合、1月1日時点の住所がある場所に納付する義務があります。この税の名は市町村民税、道府県民税ですが、総称である「住民税」として一括りにされることが多いです。例えば、○○県△△市にお住いの場合、△△市から徴収されるのが市町村民税、○○県から徴収されるのが道府県民税です。

ただし、前年の所得金額が一定の額を超えていない場合は、徴収されません。生活保護を受けている場合、障害者、未成年、寡婦に該当する場合も同様です。一定の額については、他の税に関するサイトをご参照ください。

ふるさと納税 初心者Q&A

ふるさと納税をしない場合、所得税と住民税を払って終わりです。ふるさと納税をする場合、所得税と住民税の一部を「ふるさと納税」という形で支払ったうえで、寄附した自治体から返礼品を受け取れます。「どうせ払うなら、何か貰える方がいいよね」ということで、多くの人が「ふるさと納税」を利用しています。

また、応援したい自治体に寄附できるという側面もあります。一口に自治体と言っても、裕福な自治体もあれば、財政破綻しそうな自治体もあり、大きな災害に見舞われた自治体もあれば、何かで注目を浴びて話題になった自治体もあるでしょう。何より、今は住んでいないけど、自分を育ててくれた自治体があるという人もいます。それぞれに応援したい理由があって、住んでいない地域を寄附で活気づけたいと「ふるさと納税」をするのです。

多くの自治体は、ふるさと納税用の特設サイトを用意しています。申し込み方法は通販サイトと大差ありません。欲しい返礼品を選んで申し込み、支払い方法を決めて納税するだけ。FAXや郵送も可能ですが、このページを見ている人なら、サイトを利用するのが手っ取り早いでしょう。

申し込めば、そのうち返礼品と寄附受領証明書が送られてきます。ただ、複数の自治体に寄附をする場合、自治体ごとに会員登録をしないといけなかったりして、ちょっと煩わしく思うかもしれません。

その点、通販サイトは楽です。もし、既に楽天市場の会員になっているのなら、商品ページに行って普通に買い物をするだけでOK。注意すべき点はひとつ、「注文者情報」が「住民票情報」とみなされるので、そこが違っているかどうか。楽天なら、その返礼品を受け取った人のレビューが見れますし、何といってもポイントが貯まるので、自治体の特設サイト経由で納税するよりお得です。

ずっと会社員をしている人の中には、会社から渡される年末調整の書類を出すだけで事足りるので、確定申告とは縁が無い方もいることでしょう。一方で、会社員であっても確定申告をする義務のある人、した方がお得な人もいます。

確定申告は二月中旬から三月中旬くらいにかけて、前年の収支等を国に報告する申告手続きです。この手続きの際に、寄附受領証明書が必要になります。何処に幾ら寄附したのか報告し、その証明とする為です。「既に住民税や所得税の一部を払っていますよ」と伝えることで、この後に徴収される額が減るのです。

もし、ふるさと納税先の自治体が1年間で5自治体までなら、確定申告を行わずに済む「ワンストップ特例制度」が利用できます。これは、寄付を行った年の所得について確定申告をする必要が無い人に限られるので、確定申告が必要な人はスルーしてください。税額控除を住民税からのみにしたくない人も同様です。

楽天市場の場合、商品ページで購入する際に、「ワンストップ特例申請書の送付」を希望するか否か選べます。「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」が届いたら、必要事項を記入して本人確認書類等を同封し、寄附した自治体に送れば完了となります。

50,000円を寄附したら、控除されるのは48,000円分といった具合に、2,000円分は控除の対象外になります。そこだけ聞くと、「2,000円も損する」と思うかもしれませんが、返礼品で2,000円以上の物を受け取るのであれば、明らかに得だと言えるのではないでしょうか。

詳細は総務省のサイトをご覧ください。下記リンク先の表が参考にし易いと思います。

全額控除されるふるさと納税額の目安を見る

6月に住民税の納税通知書が来る人は、税額控除の欄をご確認ください。ここには「寄附金税額控除」の額が含まれています。市町村民税分+道府県民税分で、覚えのある数字に近くなりませんか?

なお、国税をクレジットカード払いにして、ポイントを貯めたい方は下記のリンクを。

国税クレジットカードお支払サイトを見る

申告しないといけないので手間が増えます。その手間に見合うと多くの人が感じているから利用しているのでしょう。また、減税の適用よりも先に納税することになるので、カツカツな人には苦しい選択かもしれません。

ふるさと納税 初心者にオススメな返礼品

飲酒の習慣がある人なら、ビールや焼酎を返礼品にしている自治体を選びましょう。普段 飲んでいる物を頼めば、単純に節約につながります。

お米、野菜、肉など、いろんな食材を返礼品として受け取れます。税金を払って食費が浮くと思えば、申請の手間も受け入れられることでしょう。

果物が名産の地域では、ジュースが定番の品です。スーパーでは売ってないような濃厚なものが飲めます。ペットボトル入りの天然水、お茶などを扱っている自治体もありますので、よく飲むという人にはオススメです。

オススメは「商品券」と書きたいところですが、規制される可能性があるので入れませんでした。これを書いている時点で既に、「ふさわしくない返礼品」として総務省がピックアップしています。また、返礼品競争が激化すると色々と問題なので、転売しやすい物は自粛傾向にあるように思います。なお、制度は変更される可能性がありますので、当記事の情報が古くなっていてもご容赦ください。